Dr.John Flutterの講習会”筋機能が顔面成長および歯列に与える影響”day1受講しました。
Australiaで長く筋機能療法も含めた小児矯正治療をなさっていた先生による筋機能矯正と小児の口腔機能・形態の成長発育についての講義です。
冒頭、
「治療のカギは診断。
診断できないということは治療できない。」
ということばから始まりました。
もちろんわかっているつもりでしたが、
あらためて身が引き締まる思いで拝聴しました。
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従来の矯正歯科では、
主に歯ならびを整えることに重点がおかれていました。
しかし、歯の不正な配列は多くの場合本当の問題そのものではありません。
むしろそれは、頭蓋顔面の正常な成長と発育が十分に起こらなかったことを示す一つのサインであることが多い。
多くのこどもにおいて、問題の本質は単に歯ならびではなく、成長期におこる顔面の発育の仕方にあります。
こどもたちをよく観察し、姿勢や機能のパターンを認識し、成長期に適切な指導を行うことで、歯科医師は顔面の発育をより良い方向へ導くことができる可能性がある。
私たちの目的は、単に歯をまっすぐに並べることではない。
こどもたちの健全な頭蓋顔面の発育と、より良い健康を支えることだ。
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矯正治療の論争の中で”後戻り”についてがあがる。
治療中に歯列が整っても、時間の経過とともに歯は元の位置に戻ろうとすることがある。取り外し式のリテーナーやワイヤーを接着する固定式リテーナーなどを用いて生涯にわたる保定が必要となる。歯が戻らないように物理的に保持する働きをするが、不正咬合を引き起こした根本的な原因を改善するものではない。筋機能矯正では、単に歯を機会的に保持するのではなく、口腔姿勢を維持するために設計された装置を用いる。
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「あごと歯の理想的な発育は、正しい口腔姿勢に依存しています。
舌が口蓋に接し、唇が閉じ、歯が1日に4~8時間軽く接触していることが重要です。」
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前頭骨、鼻骨、涙骨、篩骨、胸骨、口蓋骨下、鼻甲介骨、鋤骨、対側の上顎骨=上顎骨に接している頭蓋骨。
そのうちひとつの骨が歪んだとして、それでもそれぞれの骨間に隙間ができるわけではない。
調和をとるようにあわせて全て歪んでいく。
歯ならびをよくしたいなら、
これらの骨を全てきれいにしなくてはいけない。
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歯ぎしりは呼吸の問題。
ストレスではなく夜間の口呼吸が引き起こす。
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The face is like a book cover-it gives us a preview of what’s inside.
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歯科医師の役割はeducater.
teachしてeducateしてencourageして、
自分で自分を治せるようになること。
自分で自分の健康をつくる。
自分で自分の健康に責任をもつ。
health careとは本来そういうこと。
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顔面と歯列の理想的な成長には、
上下顎の位置関係だけでなく、
その他の頭蓋骨との関係も重要。
口唇閉鎖、舌位、呼吸パターン、姿勢が関わる。
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6歳までに上顎骨のだいたいが成長する。
年齢が小さいうちに問題を認識してあげることが大切。
顎骨は後方で骨添加が起こる。
おされて、結果として骨が前方にでる(発育する)。
筋肉が必要とするところに骨が発育する。
筋肉はmasterで骨はslave。
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会場でbreak timeに当院のご担当者さまと立ち話をしていると、幸運なことに来月参加する予定のmyobraceアドバンス講習の講師の先生が通りがかり、ご挨拶をすることができました。
「筋機能矯正システムは”教育”なんだから。大切なのは待ってあげることだよ。」
と助言をいただきました。
“こどもたちが自分で自分の顔をつくり、育み、保ち、
自らの力で自分の健康を管理し、
健康を手段として
自力で力強く人生をあゆんでいけるように育つこと”
をサポートすることが真の目的。
粘り強い指導をおこなうように努めていこう。
と、あらためて思いました。
講義では、この他にも呼吸の評価、免疫系、筋と骨の発達メカニズムなど、生理学的生化学的なことをたくさん学ぶことができました。
集中しすぎて、エネルギーを使った1日でした。
明日はday2。楽しみです。