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旅と本・7📘ピッピの贈り物

📖「長くつ下のピッピの贈り物」🧦を読みました。

TePeからピッピデザインの歯ブラシ🪥が国内販売されると聞いたとき。
名前は聞いたことあるけど、よく知らないなぁ。
ということに気づき、絵本や関連書籍を購入しました📚

表題の書籍は初版が30年近く前の作品で、
古書で入手しました。(本書の前書きに、1907年生まれのリンドグレーンさんが現役で執筆されている旨の記載があることからもその歴史を感じます)
古本でも、手元に置いて読んでみたい✨と思うほど
興味を惹かれました。

著者の木村由利子さんは、児童文学の翻訳家さんということもわかりました。

私自身が児童ではなくなってから久しく経ち、
児童文学に触れる機会も随分少なくなってしまいました。

本書は、私が児童だった頃にすでに発行されていたものですから、そのとき出会うこともできたんだなぁ。
と思うとなんだか感慨深いものがあります。

小学生の頃は、
新しい文章に毎日出会える
塾の国語の授業が大好きだったことを思い出します。

大人になって初めて出会う児童文学。
大人になってもう一度出会う児童文学。
出逢いと再会を楽しんでいきたいと思いました。

そして物事や情報の多量さと変化の著しい昨今。
何十年も世界中で愛され続ける児童文学の普遍性に
大人も癒され、教えられることを認識すると共に、
子どもにこそわかりやすいメタファーを用いて
これからこの世界を生きていく上で必要な
たくさんの大切なことをやさしくあたえてくれる物語の数々に、あらためて大きな魅力を感じました。

30年前のこの本の中ですでに、
女の子に強い力があること。
自立した子は独りでもあそべること。
願いは実現の可能性を秘めていること。
単調な仕事を面白くするセンスをもつこと。
“もらう”より”あげる”に喜びを感じられること。
好奇心が今日をきのうとは違う日にしてくれること。
人への思いやりが自分の負担になってはいけないこと。

を、優しく教えてくれています。

「私が私の世界で一番の力持ち。
たとえジャムのビンは開けられなくても🫙」
あの頃の私に、教えてあげたい☺️📘



-長くつ下のピッピの贈り物”ピッピは力もち”より引用

自分は自分が引き受けるしかないもの。
病気になっても、
悩みを抱えてしまっても、
それを他人が引き取ってくれるわけはありません。
「持てなあい」と座り込んで泣いたら、
周りの人の荷物はもっと重そう、
ということのほうが多かったりします。

せめて自分自身と自分の荷物は、
一人で引き受けましょう。
せっかく自分という一人の人間がいるのだから、
存分にある力を使わせてあげましょう。

時には重すぎて、べそをかいてしまうかもしれないけれど、運び終えたときには、
全身がほこほこするような充実感に満たされるはず。
ちょっぷりやせ我慢をして、
「なんでもないよ」って顔をしながら、
重い荷物を手に、
颯爽と歩いていきましょう。

今日から私は、「私の世界」で一番の力持ち。
たとえジャムのびんは、開けられなかったとしてもね!

🧦🐒🫏✨✨