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診療室での化粧療法-口腔機能のリハビリとして

口腔機能リハビリの一環で化粧療法を実施しました💄

いつもの診療室で
いつもの診療の延長で
リラックスした雰囲気のまま
プライベートスタイルで行います✨

大勢でワイワイやるのも楽しいけれど
悩みや不調はパーソナルなもの。

プライバシーと静けさの確保された場所で
その時の気分の音楽を流して、
ご自身のペースで美と健康に向き合うひとときを大切につくりだしています。

少しくらいまちがえても
ちょっとくらい時間がかかっても大丈夫。
じっくり一緒に取り組んでいきます。

めざすことは
“自分で”きれいをつくること。

“だれかにしてもらう”のではなく、
今日も明日もこれからも
自分で自分をきれいにする。

その意味と効果をシンプルにお話して
続けられるようにお伝えしていきます。

口腔機能のリハビリをかねた保湿美容液の塗り方。
顔色をキュッとトーンアップさせるパウダーの付け方。
仕上げには似合う赤・好きな紅を使った口紅の乗せ方。
口元に好みの色がのると、皆さまの表情がパッと明るくなる化粧療法のハイライトです。
色味が苦手な方や男性には無色透明の唇用美容液で潤いを足し清潔感をつくります。

ご自身で身支度を揃えて
顔と心のコンディションを整えて
陽の当たる部屋の大きな鏡で自分を見て、

どこかに出かけたくなるような
だれかに会いたくなるような
なにかを始めたくなるような

毎日が華やぐきっかけになればいいなと思っています。



高齢になると口腔内が乾燥することはあっても唾液が出過ぎてしまうということはあまりない。と思われることがあります。唾液が溢れてしまうというお悩みは、実は高齢の方にもあります。
唾液分泌量は正常であっても、舌圧の低下や口輪筋の弛緩により、飲み込み処理が適切にできず口端から漏れてきてしまったりむせてしまったりして量が増えたように認識してしまっている可能性があります。
口腔周囲筋の筋力低下により口があいたままになってしまい、口呼吸が習慣化してしまうこともあります。
歯や入れ歯に着色汚れがつきやすかったり、風邪をひきやすかったり、口唇が常に乾いて皮が剥け痛みをともなったり。さまざまな影響がでてきます。

小さなお悩みや変化でも、
否定したり聞き流したりすることなく
きちんとお伺いするように心がけています。

早く気がつけば
衰えから引き返すことができたり、衰えを緩やかにしていくことができる場合もたくさんあります。

声が出づらくなってしまった、滑舌がわるくなってしまった。という方が、
みんなとカラオケ行ったの!
と報告してくださったり、
人と会うのが億劫といっていた方が
何十年ぶりに旧友と会う約束をしたんだ。
と教えてくださったり、
人生の先輩たちとの対話のなかでたくさんの学びをいただいています。