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訪問歯科診療でのできごと②

ある日の訪問歯科診療。

この日は
訪問看護師さまと社会福祉士さまが
ご同席してくださいました。

患者さまの普段のご様子を教えてくださったり、
私からは歯科診療のご説明をしたり、
合間には皆でいろいろなお話をしたりと
なごやかな診療になりました。

そして、診療風景を撮影してくださいました。
(ここでは私の姿のみ載るように加工しています)


口腔連携をしている看護師さんから
以前から口腔内のご相談と報告を受けていました。

歯科の介入が必要であることは明確。
でも、それ以上に大切なのは
ご本人とご本人に近しい方のお気持ち。

緊急性が著しく高くないのであれば、
慎重に焦らずに歯科の必要性のご理解を待ちたい。
と、私は考えています。

そんなやりとりがしばらく続いてきた中で、
見守り続けてくださっていた看護師さんから
ご本人と近しい方からも求めがある、と歯科の要請。
訪問歯科診療がはじまりました。


患者さまはとても明るくほがらかな方。
少し長丁場となった診療中もたくさんお話して、
大きくいっぱい笑ってくださいました。

こうなふうに会話が可能ということは
口腔機能の維持は順調そう!
の予想通りスムーズに乗り切ってくださいました。

そして診療のおわりには
入れ歯、おっこってこないよー!と、
“いういうおー”とお顔を動かし
にこやかに笑ってくださいました。

そして、
患者さまご本人と多職種の皆さまが
「へぇ、こんなふうに歯を増やすんだー😳」
と、その治療工程に興味を持ってくださったことも
とても嬉しかったです。


ずっとぐらぐらしていた歯がぬけてしまった。
朝起きたら枕元に歯があった。
ごはん食べたら、取れた。

予期せぬ歯の喪失に驚き、
どうしたらいいだろうとご不安な方もいらっしゃるのではないかと思います。

在宅で入れ歯の修理をすることが、
多くの場合で可能です。

使い慣れた入れ歯に
歯を足したり歯ぐきを足したりして整えたりしながら、
そのままで
心地よく使い続けていけるように補修をしていきます。

いきなり歯を抜かれちゃう、とか
新品の入れ歯が出来上がるまでヤダって言えない、とか
そんなことはないです。
安心して歯科を呼んでください♪