weltec様がご依頼くださいました記事ができあがり、お届けいただきました。歯科医療者様向けの記事ですが、介護職・医療職の皆様にもご参考にしていただける部分があるかと思っております。

来月の日本老年歯科医学会でのweltec様ブースにて配布があり、ご希望の歯科医院様には秋頃にサンプルと共にDMでお届けがあるようです。
よろしければ、ご覧くださいませ。
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欠損した歯を補い、かみ合わせを回復させるための義歯。
人体の中でも特に感覚の鋭敏な口腔内に
異物が入るわけですから不慣れに感じるのも当然のこと。
不快感をやわらげるための適切な材があることと、使いこなせるようになるまできちんとサポートが受けられることを、皆さまに知っていただけたら幸いに思います。
ステキな靴は、ステキな場所に連れて行ってくれる。
といいますが
お気に入りの義歯は、もう一度お気に入りの自分を作ってくれる。
と思っています。
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陸上部だった歯科大生の頃の思い出深い出来事があります。
陸上競技を大学で初心者からはじめた私は、
その初めての大会で義足の選手と競技することがありました。
年齢は私より少し上の学生同士。
走り幅跳びの予選で記録が近く、前後の順番になりました。
目の前で、同い年くらいの女の子が、
自足と義足をリズミカルに交互に出して走り、
自足の方で踏み切って遠くへ跳ぶ。
両足自足の私と、同じかそれ以上のパワーで走って跳ぶ様子を予期せず目の前でみせてもらったのです。
10代だった私には、
「こうやって、補うんだ。」
という、
驚きと感動と尊敬の混ざり合った複雑な感情が、なぜかただそのシンプルな感想に形を変えて湧き上がり、その場面は20年以上経った今も目に焼き付いています。
時が経ち、歯科医師になった私は
リズミカルに走り、力を込めて跳ぶ流れは
リズミカルに咀嚼し、嚥下する流れに
少し似ていると感じるようになりました。
あの頃、練習して段々と記録を伸ばしていった喜びを、何十年経っても忘れることはありません。
トレーニングを続けることでどんな状況であっても、それぞれの成果がでるということを知っています。
諦めずに根気よく、を続けたいです。
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この記事を書くにあたりご協力いただいた訪問歯科診療をお受けくださっている患者さまが、
とても印象深いことばをくださいました。
「私はね、
自分の歯が本物の歯か偽物の歯かなんていうことは、どうでもいいの。
今日おいしいものが食べられて、
今日も幸せって思えたら、
それが一番なんだから。」
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ご協力いただいた皆さま、
機会をくださいましたweltec様
ありがとうございました。
その方の「こうしたい。」「こうでいたい。」を、
叶えて正解にするお手伝いができる歯科医師になりたいと思います。