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赤ちゃんからの口育て

乳児期のお口のケア👶🏻🍼

まだ歯のはえていないベビーのお口のケアは
むし歯予防以外の
たくさんの目的があります✨

⭐︎お口に触れられる抵抗をほどいていくこと

生まれたばかりの赤ちゃんには、異物(固形物)お口の中に入ると舌で押し出して排除しようとする原始反射が備わっています。乳首と母乳(ミルク)のみを受け入れます。
この反射があることで誤飲や窒息を防いでくれます。
そしてこの消失が離乳食開始のひとつの目安となります。いつまでも残ってしまうと歯みがきや食事への運びが難しくなってしまいます。
適切な時期にスムーズに消失していくように、成長に伴ってさまざまな刺激を与えましょう。
頬や口唇に触れたりマッサージをしたり外側から少しずつアプローチをしていき、
お口の中は湿らせたガーゼでぬぐっていきます。
最初の頃は、唇を触ると舌がでてきますが慣れると出てこなくなります。上唇・下唇・上顎・舌をやさしくふきます。ミルクカスが残っていないか確認します。

⭐︎唾液の分泌をうながすこと

唇や頬、舌に触れたり動かしたりすることで唾液がたくさん出てきます。唾液がたくさんでると赤ちゃんはそれを飲み込もうとするため、嚥下(飲み込み)の練習になります。
また、語りかけをすることで赤ちゃんが反応し喃語がでてくるようになります。唾液分泌の促進や口腔周囲の筋肉を動かす訓練につながります。

⭐︎口周りの成長発育と発達をうながすこと

哺乳期に正しい哺乳をおこなうことから口腔と顔面の機能と形態の育成はスタートしています。
母乳を吸う時の姿勢や口の開き方、舌の動きや飲み込み方を確認し理想的に育んでいきます。
母乳からの哺乳は口腔周囲の筋肉を連動させ大きく使う運動を伴うことから赤ちゃんの口腔機能の発達に大変有利です。哺乳瓶を使うときは、ボトルや二プルの選び方を工夫するだけで口腔周囲筋の運動を伴う哺乳の機会を与えることができます。ミルクの噴射口の位置や形、二プルの素材や大きさなど母乳吸啜時に限りなく近くなるように工夫された商品が販売されています。
理想的な道具を”正しく”使用することがポイントです。

乳児期には乳児嚥下という赤ちゃんの飲み込み方を
離乳期以降は成人嚥下という大人の飲み込み方をして
食事や口の中の唾液の処理をしています。

この嚥下様式の移行がスムーズにいかないケースが
近年増加していています。

そのまま未発達が連鎖してしまうと、
口呼吸やポカン口、いびき、硬いものが噛めない、クチャ食べになる、のどに詰まらせる、などの気になるポイントが現れて、
歯ならびや発音に影響がでて来る可能性もあります。

診療室にはブレストの模型や哺乳瓶の見本などもご用意しております。

まだ歯がはえるまえから🦷
楽しく赤ちゃん歯科をはじめましょう♡