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訪問歯科診療用の新しい診療機材を導入しました

訪問歯科診療用の新しい診療機材が届きました。
先日のデンタルショー で選定していたものです。

本体は手のひらでにぎれるほどのコンパクトさ。
ケースに入れても片手で持てるほどの軽量さ。
診療室で普段使用している切削器具や口腔清掃器具をそのまま取り付けられる互換性。
充電ができ、電源が取れない場所でも歯の切削や研磨、義歯の調整や修理ができる利便性。
器材を後付けすることで、対応可能な診療範囲が広がる汎用性。

準備や移動にかかる時間や負担を軽減し、
残せた資源を治療に費やせること。
診療対応範囲が広がることで、
より最適な歯科治療をおこなえること。

これらのことを期待して、導入しました。
より快適で安心な訪問歯科診療をご提供できたらと思います。


私が初めて訪問歯科診療に携わった十数年前、
診療機材は大きくて重くて、
たくさんの人の手や力が必要だったことを思い出します。

今は、より身軽に機敏に軽快に
お困りがあれば駆けつけ
すみやかに診療に入り
お悩みの”ひとまず解決”を
ご提供できるようになりました。

そしてあの頃を思い出すと、
私自身の若さ・術者としての未熟さゆえ
診療室という整えられた場から離れての歯科治療や
人生の先輩たちを前にした歯科診療が、
これでいいのか、何が正解なのかわからず
怖かったこともあります。
多くの迷いの中で訪問歯科診療をおこなっていました。

今でも、
緊張しない日はひと時もなく
緊張感のない診療は一回もありません。
迷いがなくなったこともありません。

何が最適か、どこがゴールか。
正解の決められていない問いに、
恐れなく問い続ける覚悟ができたことが
唯一の成長だと思っています。

孫や娘の成長を見守るように、
主治医として信頼し受け入れてくださることをありがたく思っています。


新しい機材が嬉しくて、身近なケアマネさんたちに
「みてみて!」
なんて、話を聞いてもらいました。笑
いつもケアのことや日常の出来事の話をしたりして
心強く、明るくて優しくて、介護職の皆さまと接すると私自身の傷みまで、なんだか快方に向かいます。ありがたいです。

診療機材や歯科材選定時の私のしつこいこだわりに
どんなときもお付き合いくださるディーラーさん。ありがたいです。

皆さま、いつも本当にありがとうございます。