イヤリングが好きです。
いろいろなアクセサリーがある中でも
顔まわりを彩る装飾品で、
対になっているところが趣深いです。
左右非対称な顔面に
対照的に同一のものをあしらうことでうまれる統一感、
左右違うデザインを飾ることで作り出す遊び心、
顔面を装う、メイクの最終仕上げのように思っています。
選ぶときは、横顔を確認します。
自分の下顎角(いわゆるエラ)とデザインの相性をみたり、
大ぶりのデザインが光加減で木漏れ日のように光と影が揺れる様子に気付いたり
「いつもと違う角度から自分をみる」機会になっています。
イヤリングは、よくなくします。
悲しいことがあったとき。
嬉しいことがあったとき。
心が落ち着かないときに
とにかく気がつくと、イヤリングがなくなっています。
片方だけ残ったイヤリングで
図鑑ができるのではないかと思うほど。
見るとその時を思い出す、
言葉のない日記帳のようでもあります。
ですからイヤリングは
私にとって、
気付いたらなんだか特別な存在になっていました。
自分で買ったもの、誰かにいただいたもの、
高価なもの、無くす前提で2対買ったもの。
どれも一つひとつに出会いやエピソードがあります。
・
通りすがりでたまたま見かけた
in_or_u のイヤリング。https://www.tohobeads.info/in-or-u
そのコンセプトに思わず集めたくなりました。

調べてみると、
就労継続支援で
デザインができる人
特定の作業が得意な人
黙々と軽作業を続けられる人
それぞれがそれぞれの特性の中で
自分の持つ力を発揮して
製作されているとのことでした。
歩いていて立ち止まるほどの心惹く斬新なデザインに
作り手の方々のそのような背景を知ったら
興味をわかさずにはいられませんでした。
・
手入れされた健やかで美しい口元の横に
イヤリングはひとさじの彩りを加えてくれます。
耳元と口元は
遠いようですごく近い位置にあるように感じています。