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歯の構造をみてみよう

歯の構造・説明用消しゴム。

歯は卵(殻・白身・黄身)のように3層構造で、
外側は硬いエナメル質
まんなかに象牙質
内側に神経があります。

むし歯の深度によって
治療の手順や通院回数が大きく違ってきます。

どのあたりまで虫歯が進行しているかを書き留めて、
ご希望の方にはお持ち帰りいただけます。
治療や状況理解の目安としてお使いいただいたあとは、文具としてご使用ください。


歯髄は、さまざまな刺激を全て「痛覚」として受容します。

歯の神経は
冷たい・熱い
甘い・しょっぱい
触れた・押された等、
全ての感覚を「痛み」として感じます。

歯髄という、痛みしか感じることができない組織。
それを硬組織で守るように構成された歯という器官。

そんな身体の仕組みを知ると、
より一層、大切にしたくなります。

歯と顎の模型。おとなとこども。

歯科大学の口腔解剖学の授業で使用する正式な精密模型です。

皆さまが手に取って実際に、見たり触れたりして
ご自身の歯や口の仕組みを深く知る機会になれば。
と思い、診療室内においています。


全ての歯は抜いてみることができます。
歯根の数や湾曲、歯冠部咬頭の数や豊隆の度合い。
とても精巧に再現されていることがわかります。
ぜひ、体験してみてください!


たとえば、
乳歯奥歯を抜いてよくみると、
歯根が大きく開いていることが確認できます。
これは後から生えてくる大人の歯を抱え込んでいるからです。

まれに生え変わり時期に根の吸収が滞ってしまい、
麻酔をしての乳歯抜歯を必要とする場合があります。

「どうして、今日は注射をされるの?」
というこどもたちの疑問に、

こんなふうに私たちの身体はできていて
このような仕組みになっているから
今回はこの処置が必要なんだよ。

と、正式な模型を見せて、触れさせて
じっくり説明します。

すると、
「わかった。」
とうなずいて、治療に協力してくれるのです。

このような理由から、
おもちゃや平面図、概形模型ではなく
私が授業で使っていた、いわゆる
“本物の顎模型”
を用いています。

模型は、皆がやんちゃに好きに遊んでいます。
見たり。触ったり。全ての歯を抜いてみたり。
そして片付けようとしたら、全然戻せない。笑
(歯の位置は全て決まっていて、同じ形はないからです。)
そんなこどもたちを見ながら微笑ましく思っています。

奥歯の穴に前歯が入っていたり、
前歯たちは似すぎていて右も左もごちゃごちゃだったり。
第一小臼歯と第二小臼歯はパッと見、同じなのに
前後逆、左右逆だと模型にははまりません。

1日の終わりに、全ての歯が抜かれて無歯顎状態で
放置されていたことも。

それでも、
毎日のそのようにしていても、
皆さまに使っていただいても、
今まで、一本も歯を失っていません。

また、消えかけた出席番号が学生時代を物語るように、
私がこの模型を初めて手にし、
歯学を勉強し始めた18歳のときから、
23年間一度も壊れていません。

いつも大切に使ってくれてありがとう。
投げるのだけ禁止。
あとは引き続き、歯と口の仕組みに親しめるよう
好きなように楽しんでください♡