日本小児口腔発達学会に参加してきました👧🏻🧒🏻👶🏻✨
今大会のテーマはCHANGE〜小児口腔衛生の変化と解決策〜。
「教育現場における口腔機能へのポピュレーションアプローチ」と「医療現場での多職種連携による口腔機能へのハイリスクアプローチ」の2つのシンポジウムがおこなわれました。
前回に引き続き、今回も多くの学びを得ることができ
、明日からの診療に活かせることをワクワクしながら会場をあとにしました。
たくさんのこどもたちの実例や症例、各先生方とおこさまたちの貴重な資料を共有してくださいました。
撮影や録音ではなく私自身の聞き取りと書き取りによる記録のため誤差はありますが出会ったことばを記したいと思います。
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かむこと、飲み込むこと、話すこと、呼吸し、眠ること。
子どもたちの当たり前の日常の営みが、どれほど繊細で複雑な調和によって支えられているのか。
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著名な人類学者が「ヒトの顎が小さくなっているのは、進化でも退化でもなく、成長障害である」と表現されていました。
気道が狭窄し、夜間に呼吸は途絶し、発達障害様の症状を示す子どもたち。彼らは「歯列不正」というわかりやすいヘルプサインを示してくれています。
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小児科医の先生
「鼻症状がある」→「常に口が開いている(口を開けておけば、息は出来る)」程度に考えていました。
鼻腔通気障害と口呼吸の関連について勉強していく中で、「鼻腔通気障害から慢性的な口呼吸、顎顔面形態への悪影響、そして成人OSAへつながる可能性」を初めて認識しました。
小児の口腔内を観察する際には口蓋扁桃肥大の確認とともに歯列不正を含めた顎顔面形態に着目しています。
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助産師の先生
授乳は母子の共同作業。
助産院ではお乳の状態をよくすること、その上でしっかり口に含むことが出来るような抱き方・飲ませ方を始めとした環境整備をする。
授乳に関して問題意識をなるべく与えないようにする。
吸啜と言われるが吸っても啜ってもいない。
ほとんどが発展途上。
舌の動かし方は常に発展途上で
完璧なんてないのではないか。
口腔機能と一緒で永遠の課題。
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理学療法士の先生
様子見と言って見過ごされてしまう赤ちゃんを取りこぼしなく支援する。
ポピュレーションアプローチに貢献することでハイリスクアプローチへの応用が可能になる。
口腔を「部分」としてではなく、
「全身への入り口」として捉えていく。
小児歯科と理学療法の協働は、
こどもの未来の健康をより広く、深く、
そして早期から育んでいくための、新しい予防医療の形ではないか。
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学校歯科医の先生
ある先生の
「歯はむし歯や歯周病になるために生えてきたのではなく、みがくために生えてきたものでもない。歯は獲物を捕らえ、それをよく砕きよく噛み、消化効率を高めるために生えてきた。それが子ども達の成長発達を促すことに通ずる。だからこそ「食育の基本は歯・口の健康づくりから」と言える。」
ということばに影響されてきた。
・歯と自分を磨き続ける
・五感を研ぎ澄まし日々の全てをよく噛んで味わう
・よい姿勢と鼻呼吸でいきいき生きる
それらを続けることで生涯を健康に過ごし、
自己と他者の関係性のなかで
心の奥行きをどこまでも深めていく。
味わうとは
1 物を食べた時に感じるうまみを楽しむこと。
2 物事のよさや意味をしっかりと理解する。
3 実際に経験すること。体験する。
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栄養士の先生
前歯をよく使用する食事のメリット
・ 丸のみ・吸い食べの防止
•口腔周囲筋がバランスよく発達する。
・顎の発育を補助
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小学校の先生
生きる力を育む。
自分の健康を自分で守る力。
学びたくなる学習と伝えたくなる学習を。
多教科連携で必然性のある学びを提供する。
自分がすることで人が喜んでくれたときに人は幸せを感じる。
芯をもって人を受け入れ、
こどもたちは周りを見て人を助けられるようになった。
自らを律する、自律できる力。
食の力でこどもは変われる。
できないことを自覚し、援助を求める力。
できることを主体的に実践し自己を肯定する力。
自己選択し、試行錯誤でそれぞれの力を獲得していく。
自分の価値を人にゆだねない。
そのままの自分でいい。
AIに支配されない自分の未来を自分で描けるこどもを育てる。
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普段の診療やプライベートでも
さまざまな職種の方々と関わり、
話を聞く機会に恵まれています。
それでもあらためてこのように拝聴すると
いつも無限に新しい学びや気づきをいただくことができます。
小学校の先生のお話の中にあった、
「自分の価値を人にゆだねない。
そのままの自分でいい。」
ということばに、救われました。
「自分の未来を自分で描ける子どもを育てる。」
私自身の大きなテーマとなりました。
子どものとき描いた自分の未来を
今、大人になってちゃんと描いている、と
拙いながらも自分自身で思えていること、
たくさんの悩みや迷いの中を通りながらも
今、そのように育ったと感じられることを
幸せに思っています。
こどもたちがいきいきと描く未来をあゆむための小さなお手伝いができたら嬉しいです。