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旅と本2

旅先で見つけた本の記録。

「…どうして人生はひとつなのだろうととてもくやしい。家事なんかしてる暇ないくらい忙しい自分と、いきいきと夕飯を作る自分をどうしても両方やりたい。両方できる方法を、いまは探している。」-“大根の面取り”より

桃を煮るひと
-くどうれいん

食のエッセイ。
隙間時間や移動時間にさっと読める短編集は、
日々手元に置いて欠かせません。

紙面から味や匂いがしてくるかのような文章と
桃の表面のようななめらかな手触りの表紙に
五感がすっかりはたらきました。

1番印象深かった文章から。

「…買い出しに行く元気もないわたしたち親族を、海苔がたんまり巻かれた手作りのおにぎりが癒した。特に、お湯を注ぐだけのフリーズドライの即席オニオンスープが染みた。深いコンソメのうまみと、すこし濃いくらいの塩気がじんわりとからだに染み渡るようだった。ありがたくて手を合わせそうになった。
それからわたしは憔悴していそうな人には即席のオニオンスープをあげるようにしている。「こういうのはないよりあったほうがいいのよ」と言いながら。
-“即席オニオンスープ”より

⭐︎
小さな当院ですが、実は冷蔵庫が2つあります。
ひとつめは、冷蔵保存の薬剤等の診療に関するものの保管庫として診療室に。
ふたつめは、普通に食べ物や飲み物をしまってバックヤードに。

ありがたいことに、
ふたつめの冷蔵庫の中身のほとんどはいただきものです。

診療の際に、お心遣いでいただくもの。

診療のない時に寄ってくれる友人知人先輩後輩からの、
ひとまずシェアして残りはどうぞ!
と置いていってくれるもの。

また来たとき用に。と、
ローリングストックしてくれているもの。

今、話題のやつよ、とお裾分けしてくれるもの。

体にいいやつだから、食べてね!
と賞味期限を念押ししながら置いていってくれるもの。

みなさまからのお気持ちで、
ふたつめの冷蔵庫はいつも満ちています。

ふたつめの冷蔵庫に、これからは
即席のオニオンスープを入れておこうと思います。

自分や訪ねてくれるひとが
いつも通りの気持ちや力が出ないとき、

いつでも、温かくてうまみと塩気のあるスープで
失ったものを補給できるように。

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