知り合いの在宅医の先生が取材をお受けになった週刊誌記事を拝読しました。
昨今大きく拡大している在宅医療に対する社会的ニーズと、それに伴い増加する「不本意な医療」に直面してしまう患者さまの存在。利用者の急増による在宅医療に対するさまざまな問題提起や、在宅医と良好な関係を築き納得のいく医療を受けるコツなどが書かれています。
特に感銘を受け共感した箇所
“個人経営だと、外注している時間帯以外は熱意のある先生が責任感をもって担当し続けてくれるという利点もある”
“「私たちも、患者さん一人ひとりと良い関係を築きたいと思っています。何か気になることや要望があったら、直接でも、人を介してでも、遠慮なく言ってほしい。そうしてはじめて、医師として気づかされることもあるのです」
互いの倍頼関係があってはじめて成り立つ「良い医療」なのだ。”
記事に掲載されている医師選びのポイントも学びになりました。
良い在宅医を選ぶためのチェックリスト
・患者側の話を丁寧に聞いてくれるか
・処置や処方についての説明があるか
・担当医が頻繁に代わっていないか
・緊急時に納得のいく対応をしてくれるか
・通常時の診察時間が短すぎないか
・訪問頻度を柔軟に設定できるか明細に不可解な項目がないか
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自分が医療を受ける立場だったらこうしてもらえたら嬉しい、安心する、ということをしっかりと実践していこうと思います。
そして反対に
自分はこうしてほしいけど、あなたは違うかもしれない。
自分はされたくないけど、あなたは望むかもしれない。
そういた見方も考えながら
常に客観視を心がけていきたいと思います。
ご指摘やご意見をいただいたときは誠実に謙虚に
受け止められるようでありたいと思います。
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在宅で歯科医療を受ける、
デンタル・オーラルケアを継続する意義とは
どのようなものでしょうか。
機能や形態を整えることで、
今日も生きていてよかった。
と思える日々を保つため
だと考えています。
虫歯や歯周病にならないこと
ご自身の歯を失わないこと
新しく歯を入れること
というのはその手段の一つであって、
唯一の目的なわけではないと考えます。
健康でいることは
幸せな人生をおくるための手段であって、
唯一の目的ではないと思っています。
総入れ歯であっても
口から食事が摂れなくても
数々の疾病と共に生きていても、
幸せな方がたくさんいらっしゃいます。
歯がないから幸せではないとか
口から食べられないから幸せではないとか
いろいろな病気を抱えているから幸せとはいえないとか、
他の誰かが安直に決めることではないのです。
何が幸せかを決められるのは唯一自分自身ですから、
お一人おひとりが納得のいく選択をできることを願っています。
高齢化社会の問題は
高齢者だけの問題ではなく、
地域に暮らす皆が等しく考えていくべきことです。
だれもが
誰かの子であり
孫であり
ひ孫であり
同じ町に住む近所の人で、
だれもがこれまで
周囲の大人に育てられ成長してきて、
老いはこれから行く道であること。
だれもが快適で安心な医療が受けられますように。
そして今は、
私の身体が元気に動くうちは、
精一杯誠実な医療を提供していきたいと思います。