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アンパンマンと構音・発達

当院のあかちゃん歯科は、アンパンマンがおでむかえ。
多くのおこさんがだいすきなアンパンマン。
もしかしたら最初に覚えることばもアンパンマン。

これは、”あんぱんまん”が両唇音と母音のみで構成され、定型発達であれば1歳前後から発音することができるからです。

“アンパンマン”の発音を診ることも実は診察の一環です。

構音と共同注視(2人以上が同じ対象に注意を向ける能力)の発達度を診ています。

構音とは、
肺から息を出し声帯を震わせ声を作り、
舌の形を変えたり口を動かすことで思い通りの音を作る過程のことです。

ことばでのコミュニケーションに大切な機能です。

構音の発達は母音から始まります。

子音では両唇音(パ行・マ行・バ行)が3歳頃までに獲得できます。
次に、歯茎音の夕行・軟口蓋音のカ行が3-4歳頃、摩擦音のサ行と弾音のラ行が5歳すぎに獲得されます。

ですから、
写真にいる”ムシバラス”は、サ行とラ行が含まれるため、入学するころにやっとうまく発音できるようになってきます。

「アンパンマンとムシバラス」
絵本も出ています。

舌や唇の正しい位置と機能をしっかり獲得して
1年生になる頃には明瞭にお話できるように
育んでいきましょう。

出会っていくたくさんの新しい物事を正確に聞き取り、考えたことを鮮やかに表現できるようになると、きっと日々の学びが楽しくなります。