前回の記事で「感染の窓」の時期をお話しました。
こどもにはあと2回、合計で3回の虫歯になりやすい時期があります。
2度目の虫歯になりやすい時期は、
6歳臼歯 の、はえるころです。
はえたばかりのおとなの歯は、”幼弱永久歯”といい、歯質が弱く抵抗力がありません。乳歯の歯並びのさらに奥にはえてきて、はえる途中では歯の丈が他の歯より低いため、歯ブラシが届きづらくなってしまいます。ですから、はえてきたときにはすでに虫歯になってしまっていた。ということが起こりうるのです。
3度目の虫歯になりやすい時期は、
12歳臼歯 のはえる頃です。
永久歯がはえそろい中学生になる頃には、しあげ磨きも卒業し歯みがきが不十分になりやすい時です。6歳臼歯のさらに奥にはえてくるまだ抵抗力のない12歳臼歯が、はえたら虫歯になっていた、ということがないように気をつけてあげたい時期です。小学生の頃はおうちの方に連れられて歯科検診に通っていたおこさまも、中学生になると勉強や部活に忙しく歯科医院から遠ざかってしまうことも少なくありません。年に1〜2回の長期休みのときだけでもかまわないので、歯科医院に通う習慣を忘れないでもらえるとうれしいな、と思います。大事な試験や試合の前に、歯が痛くて、、ということがないように、何もないうちからしっかりケアしていきたいですね。