先日小児矯正・筋機能矯正の講習会に参加してきました。
継続的に学習を続け、最新の知識と技術の向上に努めています。
このところ、
お口育て外来・赤ちゃん歯科のお問い合わせをたくさんいただいており、多くの保護者さまや子育てに関わる方々が幼少期からの口腔育成の重要性をご存知でいらっしゃることに感激しております。
そして当院の口育てプログラムに興味をもってくださることに深く感謝しております。
小児期の顎顔面の良好な発育発達は、
老年期のオーラルフレイルに関わる口腔機能低下の予防となるということ。
介護を必要とせず健やかな人生をおくるには、
小児期の顎顔面の成長発育からすでに始まっているということ。
深く学び続け、
皆さまにお伝えしていきたいと思っています。
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正しい呼吸様式は、
こどもの成長発育に大きな影響を及ぼします。
理想的な顎顔面の発達に重要な要素です。
呼吸の不正は
顎顔面の発達不全に起因し、
不正な咬合や歯列となり、あらわれてきます。
『どうせ生え変わるから』と
小児期に顎顔面骨格を整えていかないことは、
損失ともなりえます。
上下顎の成長発育を正しく導くには
まず機能(鼻呼吸、ポスチャー、咬合など)を正す必要があります。
顎や顔の骨が成長するとき、
骨を囲む軟組織や隣接する骨などが複雑に位置情報の言号を送って補償しあいます。
例えば、
上顎の上前方への成長を促しながら
対となる下顎に咀嚼筋を活動させ歯を嵌合させることで、正しい位置や発達へと導いていきます。
オーラルポスチャーとは
舌や周辺組織の正しい位置のことであり、
安静時無意識下では常にそこにあるべきものです。
小さくやさしい力・負荷が持続的に周囲組織と互いにかかり合います。
正しいポスチャーが鼻呼吸を助け、
長期的な正しいポスチャーが
骨格の形態をきめていきます。
舌の筋力が落ちると舌を正しい位置におこうとしても難しくなります。
舌はステーキ1枚分(200g)くらいの重量があり、
舌の筋力が弱ると
呼吸機能低下を引き起こす可能性があがり、
見た目もたるみがで出て老けてみえます。
顎には梅干し状皺、口周りにはしわ、口角下がる、
二重顎になる、などして現れてきます。
正しいポスチャー、舌と各器官の理想的な位置を覚える訓練・トレーニングが大切です。
舌の土台である舌骨から舌を動かすことで、
舌の筋肉の緊張を緩め、呼吸の通りを良くすることも期待できます。
また、毎日行うと舌が正しい位置に収まるようになる
『あいうべ体操』をはじめとする各種のアクティビティ、トレーニングは大変有効となります。
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写真1.2枚目
今回の講習会場の様子
写真3枚目
講習の際の資料ではなく、
同等内容の自分の手持ち資料よりご参考になるよう掲載しました。
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地域に暮らすこどもたちが
他人や他の誰かと比べるのではない
“自分の中の1番”
健やかでキレイな顔に育まれ
自信をもって学び、動き、成長していきますように。
歯科を通して成長のお手伝いをしたいと思っています。
また、高齢者医療を通して感じること。
今高齢の方たちの幼少期を
歴史的背景から可能な限り想像して
診療に挑んでおります。
戦災孤児の方、残留孤児の方、
私の知らない様々な話を
診療で接する中で教えてくださいます。
生きてきた長い歩みを
誇りを持って生き抜いていきますように、
尊敬とともに心を込めてお手伝いしたいと思っています。