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「最近、食べづらい・話しづらい」に気付いたら

最近、食がすすんでいないな。
表情が乏しくなってしまったな。
お話しても言葉がわかりづらいな。
入れ歯がはずせないorはずしっぱなし。

身近な方の”ちょっとした変化”を感じることはありませんか?
もしかしたら、「オーラルフレイル」かもしれません。

オーラルフレイル (Oral Fraity)とは、
2014年に初めてその基本的な概念が提されました。
その後さまざまな検討が行われ
2024年に日本老年歯科医学会、日本老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会により統一された概念と定義および概念図と評価法が公表されました。

オーラルフレイルは
歯の喪失や食べること、話すことに代表されるさまざまな機能の「軽微な衰え」が重複し、口の機能低下の危険性が増加しているが、改善も可能な状態である。
と定義されています。

口の機能の健常な状態と機能低下の間にある状態であり、将来のフレイル、要介護認定、死亡等のリスクが高い状態です。 
また、身体的フレイルだけでなく、社会的フレイルにも関連することが示されています。
まだ改善可能であり、可逆性が保たれた(回復をのぞめる)状態です。

滑舌の低下や
むせ・食べこぼし
噛めない食品の増加
など、
あれ?どうしたのかな。
と気付いたときに、
歯科との関わりがあることで
重症化を防いでいくことができると考えています。

噛めない・話せない原因が
 歯なのか
 入れ歯なのか
 顔と口周りの筋肉なのか。

見極めて診断し、原因がわかれば
ご本人・身近にいる方・連携職種の方と
協力して解決に導いていくのが歯科の役割。

歯医者に相談することかな?と思うようなことでも
使っていない入れ歯があまりにパカパカすぎても
ひとまず諦めずに歯科に尋ねてみてください。