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“お口ポカン”のお話

お口が”ぽかん”と開いたままでいると、「ちゃんとお口を閉じなさい!」と注意されたり、こどもが”ポカン口”なことに気がつくと、「きちんとお口を閉めなさい!」と指摘したくなりますね。

この、ポカン口のこと。

悩んでいる親子さんはたくさんいらっしゃいます。そして、なかなか注意するだけで解決しないことが多々あります。何度も言ったり言われたり。それでも改善しなくて悲しい思いをしてしまう。

そうなる前に、まずは根本的な原因を知っていきましょう!

はじめに、どうしてお口が開いたままになってしまうのか考えていきましょう。

①風邪やアレルギーなどで鼻がつまっているために口で呼吸をしている場合

②歯並びやあごの形により口が閉じづらいことで開いたままになっている場合

③口唇を閉じる筋肉が弱いなどの理由で開いたままになってしまう場合

④舌に、よくない習癖がある場合

さまざまな原因があります。理由が一つとは限らず、複雑に絡んでいることもあります。

次に、口を開けたまま”口呼吸”するようになると、どのようなことが起こるかをお話しようと思います。

本来、私たちは”鼻呼吸”をすると有利なようにできています。鼻から吸い込んだ空気は鼻の奥の”フィルター機能”により、ほこりやウイルス・細菌などをとらえて、気道に入る前にクリーンかつ加温加湿されて肺に送られます。

これが、口呼吸をすると空気が”フィルター機能”を通さずに喉から直接気管に入ることになり、感染症やアレルギーになりやすくなってしまいます。さらに、口の中が乾燥しやすくなり唾液の力も弱まって、臭いがでやすくなったり、むし歯や歯肉炎の原因にもなります。

そしてそのまま口での呼吸が習慣化してしまうと、舌の位置が低くなり口の周りの筋力が低下して、歯並びや顔貌・表情、発音に影響を及ぼします。

言い換えれば、鼻呼吸を習慣にし、口周りの筋肉や舌の位置とくせを整えることで、感染症にかかりづらくなり、きれいな歯並びになる土台をつくれ、表情やことばが明るくなります。

子供の時に健康ではつらつとすごすことができれば、あそびも勉強もスポーツもぐっと集中できて、毎日がわくわくできる。

健やかな成長のために、口をきゅっとむすんで鼻でしっかり呼吸ができるようにめざしていきましょう!